アクリジョンを他の塗料と混ぜてみた

最近気に入ってるアクリジョンだが、筆塗りするには顔料に対してクリア成分が多いせいか筆ムラの凸凹が大きい時がある。特に隠蔽力の低い白と黄色。そこで、他の絵の具を混ぜて顔料比率を増やそうと試みた。

○ アクリジョン + 水性ホビーカラー(GSIクレオス)

クレオス公式には混色不可だが特に問題は起きてない。沈殿した顔料を残して透明なクリア成分を捨てて顔料過多のホビーカラーと混色した。ホビーカラーのクリアの割合が増えるほど乾燥時間が長くなりホビーカラーに近づく。乾いた塗膜は水性アクリルシンナーに不溶で、アクリジョン同様の塗り心地。塗膜強度も十分。

○ アクリジョン + アクリルガッシュ(ターナー)

アクリルガッシュはミディアムのアクリル樹脂の割合が低いためにつや消しになっている (ホルベインの記事) のだが、副作用でそのままでは塗膜が弱かったりプラへの食いつきが悪かったりする。安価な顔料の組み合わせでいろんな色を再現して均一価格での流通を実現している。
顔料比率が高いという意味では相性が良さそう。クリアーを混ぜてくと光沢色になる。

○ アクリジョン + アクリリックカラー(ホルベイン

水性アクリル絵の具であるアクリリックは光沢があり下地が泣かず塗膜も強く顔料の選択肢が豊富。一方でその色の顔料しか入っておらず半透明な色が多い。数種類の顔料で全部の色を作ってるガッシュや模型用塗料と違って、カドミウムイエロー・コバルトブルーのように高価だったり毒性が高かったりする顔料の色も手に入る。
乾燥はアクリジョンより少し遅い程度。アクリジョンを混ぜると上塗り可能になるまでの時間が更に短くなるが、別に混ぜずにアクリリック単体で使ってもいい気も。

△ アクリジョン + アキーラガッシュ(クサカベ)

アキーラガッシュは塗っても完全乾燥する数十日後までは水溶性なのでキャンバス上での混色や筆の手入れが楽 という製品だが、要は非常に乾燥が遅いアクリルガッシュ。アクリジョンに混ぜてもなお乾燥がすごーく遅い。

△ アクリジョン + ポスターカラー(サクラクレパス

ポスターカラー単体ではプラに弾かれるが、アクリジョンを一滴混ぜると塗れるようになる。
しかし、ポスターカラーは乾燥後も水溶性なので混合しても塗膜の耐水性が低い。塗膜を水研ぎしたらパリパリと剥がれてしまった。

× アクリジョン + Mr.カラー(GSIクレオス)

油性顔料が原因と思われるネバネバした何かになったので×
クリア成分は混ぜることができ、水性ホビーカラーにMrカラーのクリアを加えて塗膜強度を稼ぐテクニックも存在するらしいが、塗膜の強いアクリジョンの場合はメリットが薄い。

× アクリジョン + 水彩絵具(ぺんてる

アラビアガム(?)が固まってダマになったので×