体温で温度差発電するライトは実用的か?


https://www.kickstarter.com/projects/940015402/lumen-eternal-flashlight-that-doesnt-need-batterie/description

ゼーベック素子って今そんなに効率よいの?! ってことで検証開始
体温と気温の温度差 = 30度 と仮定すると、パナソニックの2014年発表のグラフによると出力は100[W/m^2]程度 間違い、体積あたりの発電量なので100[W/m^3]
→人差し指の面積 = 25mm*12mm = 3*10^-4 [m^2] と仮定、素子の厚みが10mm程度か? 体積=3*10^--6[m^3]
→生み出せる電力は 100*3*10^-6[W] = 0.0003[W]
→仮に効率の良い100[lm/W]のLEDにこの電力を効率100%で送り込めたとする
→得られる光量は3[lm] ではなく、正しくは0.03[lm]
案の定弱い。通電確認に使う定格20mAのLEDは0.06[W]ってことだから、指先だけでLEDが点灯するというのはウソではないのだろうが…
弱っ!? まぁパナソニックの研究は温水を使うタイプで装置全体の体積あたり発電量だからそのまま式に代入したのが間違いか。


温度差を維持するために素子の反対側にヒートシンクついてるから、冬場に熱容量の大きい分厚い鉄板に触り続けるようなもので非常に冷たい。むしろ額を冷やしたい夏場に使うほうが良いのかもしれないが、温度差が小さいので当然出力も小さい。
結論:握って発電するライトより小型にしないと存在意義を失いかねないが、素子の効率改善がかなり進まないと苦しい。