NHKと現代語

NHKニュース7、ドイツに向けて出発するジーコジャパンを一目見ようと羽田だか成田だかに押し寄せるファンの人々、
リポーターが質問「見られましたか?」、やや興奮気味のおばさん「見れました、見れました」
だが字幕「見られました、見られました」
ちゃんと「ら抜き言葉」を使わないようにされていた


巷で「本来の日本語とは〜」とか「普通に使われているが正しくは〜」みたいないわれ方もされるら抜き言葉
言語の変遷は歴史上でも必然の変化なのだから、本来どうだの伝統をこうだの言うことよりも柔軟な態度が示されるべきかな、と*1
それよりも、ら抜き言葉は単なる簡略表現じゃない、 「見れる」と「見られる」の間にも微妙なニュアンス上の相違が多分存在する、少なくとも自分はそう感じる
その微妙なニュアンスを用いた表現が字幕によって失われるとしたらそれは残念なことだ
字幕は訳語だというわけでもないのだから、できる限り発言に使われた表現で書かれるべきなんじゃねーの? と思った


あーでも方言とかもあるしなー
やっぱ字幕は「訳語」なんだろうか

*1:もちろん受身・尊敬と可能の意味が区別しやすくなるのも実用的だし