冬合宿後ラン

ということでジェット船で熱海港に着く。
「熱海と来たら熱海峠でそ!」と当初は計画してたが、熱海峠は既に11月からで表と裏とで2回来てるので、別の道を探した結果、マップルで「急坂の連続」なんて書かれちゃってるr102に突撃。
崖にへばりつく住宅地の間を抜けるそのr102は、周囲の開発ぶりを除けば単なる峠道。さほど標高は高くないが、峠は綺麗に切り通しになっている。そう、南側は普通の住宅地の合間を抜ける峠道、ということでいい。マップルに表記されてるように、おかしいのは北側だった。表現するならば、普通の住宅地の合間を抜ける"おかしい道"をいくつかくっつけ続けた道。普通、下り14%の標識は厳しい一瞬が14%ってことだが、ここの場合同じ勾配でストーンと下る。今回は残念ながらこれを上りきることはしなかったが、いずれ通る人がいたら北側から南に抜ける道を挑戦されたし。湯河原の夜景が綺麗。


ってか、ぶっちゃけr102はどうでもいい。その後が酷かった。
湯河原のそばを抜ける道に出ようと思って道を間違え、「r102はもしかして峠が二つある道?」とか勘違いしながら林道に突っ込んでしまった。いや、確かにr102はこっちなのだが、r102の終点が湯河原のそばの道だと思ってたら、実は林道へと続く道がr102だったのだ。分岐の度に勾配を強めて停止からの再発進が困難になり、二車線が一車線になり軽自動車専用になり、いつの間にかガードレールはなくなり崖ギリギリになり、路面は荒れ始め、道の脇に廃屋が現れる。夜の林道の急勾配の先に見たものは、通行止めのゲート。


一番やばかったのは、道間違いで1時間ほどロスしておきながら、椿ラインを登り側に進み始めたこと。この道自体は特訓ランで通った道。登ってるときこそ、この峠の前半は緩いからフロント42Tでよくね、とか思いながらスイスイ登っていたが、峠に来てここに来たことを後悔し始めた。なに、峠で自動車で上ってきたカップルが夜景を見てたところにLD-20で照らしたら逃げられたことが問題なのではない。峠についた時間が8時半。気温-1度。峠の駐車場の水溜りを通ったらシャリシャリすると思ったら綺麗に凍っていた。
寒かった。実に寒かった。
二重グローブやマフラーなど、できるだけの対策はしたが、なお手が冷たくて痛い。凍結の危険もあり、この暗い中で速度を出すわけにはいかない。路面の割れた部分にLD-20の光が反射して白く光る、あれはそういう舗装か、それとも氷か。
峠で夜の暗い中、澄んだ冬空に月明かりに照らされて白く浮かび上がる富士山は美しかったが、その後が酷かった。冬、峠、夜はどれか二つまでにしなきゃ駄目だな。


しかも、寒さに疲れ果てて小田原駅につき、輪行して乗った東海道線の電車は終電から二本目。
あと三十分遅れていたらあの疲れた精神状態で夜のR1を80km走る羽目になっていた。危なすぎる。