自転車で背中が蒸れないリュックサック
夏は汗がリュックに染みこんで内部のカビ臭が半端じゃないので、背中が蒸れないことが至上命題。フロントバッグに全ての荷物をまとめるとか、パニア使うとか、いろいろやった結果、今採用してる案がこれ。
使ったリュックはdeuter Cross Bike 18、キャリアはTOPEAK Super Tourist DX。リュックの腰ベルトや荷物量調整用のベルトをキャリアに引っ掛けて、追加パーツなしで直接取り付けてるので作業時間が短くて済む。汎用リュックにしておくと徒歩移動や短い移動の時に背負ったままにしておけるのが強み。
弁当箱を入れる容量を確保しつつ、リュックに汗がしみることがなく、現実的な時間で取り付け完了する。
街乗り激安ロードバイク・クロスバイクを選ぼう
3万円以下のクロスとか5万円以下のロードバイクとか、俗にルック車と呼ばれる自転車は、自転車に乗り慣れて100km200km走ってる人からすると論外と言われがちだが、選び方次第ではそこそこ使えるのでは? という話。
選ぶ際に着目したい点として、なるべく重視したい順に
- リアにクイックリリースが使われている=カセットスプロケットである
- リア7速以下の自転車は基本的にボスフリー、で、恐らくクイックリリース対応ボスフリーハブが市場に流通してないと思われ、見た目重視のためにフロントだけクイックリリースという自転車が多い(まさにルック車!)。リアタイヤのほうが早く摩耗するしパンクも多いのでできればリアこそクイックリリースにしたいのだが、歪んだ市場原理のせいで逆になってしまっている。Giant Escape R3 や KhoodaaBloom Rail700とかが「ちゃんとしたメーカーのスポーツ自転車」と呼ばれて初心者にオススメされる主な理由がこれで、ルック車とスポーツ車の境界線。前後ともクイックリリース対応になることでパンク修理や輪行が容易になるため、長距離走行では必須に近い。ただ、カセットスプロケット対応ということは必然的にリア8速以上で値段が一回り高い自転車なので、結局予算との相談。他の項目と違って、クイックリリース非対応でも走行性や自転車の寿命には影響しないし。
- ブレーキがまとも
- ママチャリみたいなペラッペラの薄いブレーキじゃなくてVブレーキやキャリパーブレーキを。
- サスがついていない
- 安いサスはペダル踏む力を無駄にロスさせたり折れたりするので不要。未舗装路を何十キロも走る機会が多いなら検討しないでもないが、街乗りにサスは百害あって一利なし。
- ダイヤモンドフレーム
- ママチャリみたいにまたがりやすいフレームは、またぎやすさのためだけに剛性や重量を大きく犠牲にしている。
- レバーシフト
- グリップシフトは使ってるうちにゴムがベタベタになってくる。サムシフターも使いにくいには使いにくいが、劣化でいえばまだマシ。
- ホイールが700cサイズ
- 街乗りではやや細め(25mm〜32mm程度)のタイヤのほうが良く、そういうタイヤのラインナップが種類性能価格ともに豊富なのがロードバイクやクロスバイクで使われる700cサイズ。よほどの事情がない限り、ヘタに他のサイズにしないほうが良い。
安い自転車はともかくいろんなところが錆びてくるので、防錆を怠らないことが大事。
第二回ぶどうまつり
前回の完走率50%*1のあのぶどうまつりが帰ってきた。勝沼ぶどう郷からぶどう峠を越えて西武秩父へ! 前回の記事も参考に
- 実施予定日
- 2014/08/02(土)
- 集合
- 塩山駅 07:49 (藤沢から始発。山手線圏内からは07:22が始発)
- 解散
- 西武秩父 終電22:20(山手線圏内まで)
- 終電までの制限時間
- 14時間 (輪行作業時間各15分を差し引いた)
- 距離
- 167.5km 4262mUP
- 平地換算距離 (1000mUP = 20km)
- 252.7km
- 必要平地換算グロス
- 18km/h
ちなみに前回の記録は、塩山07:22集合、西武秩父駅18:15着、平地換算グロス23.3km/
道中の補給ポイントは以下の2箇所のみ。できれば塩山のセブンは寄らずにスルーしたいので、家から補給食持ってくることを推奨。
- 3km地点:セブンイレブン塩山 r35左側
- 66.5km地点:ナナーズ川上村 r68右側
目標タイム
極端に序盤に獲得標高が偏ってるので概算しづらいが、平地換算グロス20km/hぐらいの例
- 0km 塩山 08:00発
- 22km 1120mUP 焼山峠 10:30
- 66km 2480mUP 川上村ナナーズ 14:00着
- 167.5km 4262mUP 西武秩父 20:00
ちなみに日没時刻は18:46。前回と同じタイムで行ければ日没前に秩父着も可能か。それぐらいのテンポで行けたらさらに正丸峠or山伏峠越えて飯能まで行くのもありだな。
*1:前回の参加者は2人で、うち1人が体調不良により20km地点で棄権
MR-15268-2RSというベアリング
COLE Shuriken Carbo 0.5 のハブの回転が妙に渋い問題、前ハブで国産ベアリングに打ち替えたらめっちゃ回転よくなったので調子に乗って後輪もベアリング交換しようかと思って型番を調べた。COLEのマニュアルには6902と "2615" が使われていると書かれている。6902のほうは国産でもよくある規格だが2615なんて規格は知らない。しょうがないのでハブを開いて実物を見てみると、シールにちゃんと 15268-2RS と型番が書かれていた。マニュアルに最初っから型番で書いてくれよCOLEさん。
ともあれ型番がわかったので仕入先を探す。国産で15268 (外径26mm内径15mm幅8mm) に対応するサイズを作ってるところは見つからなかったので、Aliexpressの中国産15268-2RSを買うのが最安だろうか。
http://www.aliexpress.com/item/Bicycle-wheel-bearing-repair-parts-15268-2RS-15-26-8-mm/1127598397.html
あるいはEnduro Bearing社が15268を供給していて、こちらはMR-15268-LLB(非接触ゴムシール) を選ぶこともできる。送料が$13.95〜で高いけどBikeHubStoreで買えるので、軽量ハブ買うついでに買うぐらいが妥当か。
http://www.bikehubstore.com/product-p/bb15268.htm
もっというとEnduro Bearing社によりMR-15268-VVというセラミックベアリングも供給されている。要らんけど。
型番の -2RS というのは両側接触ゴムシールを表す。回転が重いのは接触シールというところにも一因があり、前回フロントハブのベアリング交換でやったように非接触ゴムシールのベアリングに取り替えれば当然回転がよくなってシール性能が落ちることになる。
この15268とかいうベアリング、NukeproofやHaloのリアハブでも使われているらしく、自転車のリアハブ左側のカートリッジベアリングとしてはよくある規格のようだ。わずかな重量差など気にせずにこっちにも6902 (外径28mm内径15mm) を使ってくれれば全部日本産ベアリングで置き換えられるものを…… 汎用規格のほうがベアリングの仕入れ価格も安いだろうに……
07/15追記
というわけで、Aliexpressの YongTian bearing Co.,Ltd. で7/5に発注したベアリングが今日7/15に届いた。
左手前の大きいのが15268-2RS。右のNTN 6902LLBは別に国内で仕入れていたもの。
せっかくなので他の用途で必要(になりそう)なベアリングも一緒に発注してみた。Aliexpressの商品ページの "Contact now" から販売主にメッセージを送ることができて、英語で「いろんな種類をちょっとずつ買いたいんだけど?」って聞いたら「これこれで合計何ドルになるから、$1のダミー商品をその金額分買って、メッセージ欄に必要なベアリングの数のリスト入れといて」 と返ってきた。送料無料だが、6個とかの小口なので50個買いの単価に比べて1.5〜2倍くらいの単価、元値が安いのであまり値切る気力も起きずにそのまま発注。
YongTian bearingの品揃えに関してだが、自転車用で使われる(と書いてある) 15268-2RS・15267-2RS・163110-2RS・16277-2RS・176287-2RS とかいう変な規格のベアリングも取り扱ってる他、自動調心とかの特殊なベアリングは少ないながらも深溝玉軸受の種類は圧倒的。
最近の自転車装備
自分の自転車の紹介とかいうニワカくさい記事もたまには書いておこうと思う。
1日200km前後を趣味でぷらっと走る人の装備として参考にどうぞ。
アクセサリ | メーカー | 製品名 | 備考 |
---|---|---|---|
フロントライト | Fenix | LD20 | 写真では取り付けてないけど、故障も少なく軽量。最近は他にももっといいライトがあるけど。 |
Fライトマウント | Bike Guy | バイクライトホルダー | LD20の固定に使用。使い続けるとベルクロがある日突然切れることがあるのが玉に瑕。 |
リアライト | Moon | Gem 3.0 | USB充電式。点滅モードで公称7.5時間しか持たないが、日帰りがメインなのでこんなのでもランタイム的には問題ない。もちろんナイトランが長い時は別のライトをつける。 |
ベル | サイクルプロ | ワンタッチ ベル | ステム下に装着すると、ハンドル周りスペース・空力 の両面で無駄が少ない |
サイコン | Cateye | CC-AT200W | 勾配が取れるので登り坂で擬似パワーメータにもなる。振動でリセットされる問題は、使ったボタン電池がショボい中国メーカーだったのが原因だったようだ。 |
ボトルケージ | ELITE | Custom Race | カナダ国旗カラーが安かったから買ったものだが、非常に使いやすくお気に入り。特にELITEのボトルと組み合わせると最強。 |
ボトル | ELITE | Hygene Super Corsa | シートチューブ側についてるボトルがこれ。抗菌加工でボトルに臭いがつきにくいのは気に入ってるが、飲みくち部分は抗菌じゃないので普通に雑菌が繁殖するのが唯一の欠点。 |
フレームバッグ | ギザ WOHO | トライバッグ | フロントバッグをフレームバッグに置き換えることでハンドリングと空気抵抗を改善しつつ、設置場所を調整してダブルボトルを両立。中身は後ろポケットに入れにくいデジカメやウィンドブレーカーやクリートカバーなど最低限。メッシュポケットに鼻水を拭くハンカチを入れられる点も密かに気に入っている。 |
サドルバッグ | ORTLIEB | サドルバッグL | 定番。超低頭ネジ+ロックナットで内部スペースを増やす加工もしてある。リアライトつける場所がなくなるのが欠点。 |
ヘルメット | o-cle | 037 | 送料込3000円ちょっとで200g前後と軽量でコスパ良し。パッドがイマイチなのでOGKのものと交換した。 |
いろんな周辺装備をとっかえひっかえしながら生き残ってきたものたちなので、基本的にみんなオススメ。
パーツ | メーカー | 製品名 | 備考 |
---|---|---|---|
ペダル | Shimano | PD-R540 | 実測330g/pair。プラカバーのおかげでクリートは消耗しづらいメリットがあるが、今時はPD-R550の時代か。 |
バーテープ | サイクルプロ | CP-BT004 | EVA+コルクタイプ。安いので十分。すぐ汚れるし、ちょくちょく色を変えて遊びたいし |
サドル | VELO | PRONTO SL-S4 | 実測193g。50%オフの3500円で買った。 |
変速バナナ | ヒラメ | 変速バナナ | RD後ろについてる赤いやつがこれ。輪行時にシフトアウターがやられるのを防ぐ効果がある。シフトが重くなるということもなく、頻繁に輪行するならオススメ。 |
フレーム | FOCUS | CAYO 2009 | カーボンとしてはやや重めだが、その分扱いは気軽なエントリーカーボンフレーム。スレッド式BB・上下同径ヘッドというあたりは今からすると1世代古い感はある。 |
ホイール | COLE | Shuriken Carbo 0.5 | 完成車付属、実測ペア1730g(リムテープなし)、リム高30mm。国内未販売。走行1万キロちょっとでベアリングがゴリゴリしだしたのでベアリング圧入し直す羽目になった。中国産ベアリングだったのだろうか?(※2RSという軸受補助記号は少なくともNSK・NTNなどの日本大手メーカーでは採用されていない。ヨーロッパ最大手のSKFでもないし、やはり中国産?)。 |
ステム | FSA | SL-K | 90mm148g。重い、高い、硬い。UNOステム80mm(実測93g)のほうが軽くて気に入ってる |
シートポスト | USE | ALIEN Carbon | φ31.6 270mm 157g。サドル角度調整がめちゃくちゃ難しいが、ポジション定まってるなら問題ない。振動吸収がどうとかはわからんが、この軽さは評価。 |
チューブ | Michelin | AIRCOMP A1 Ultra Light | 実測平均75g。バルブにネジきりがなくて30mmリムでも差し込みやすいのが一番大事で、軽量性と空気の抜けにくさと価格をほどよくバランスしているのはオマケ要素。ロットによってバルブが金色のものと銀色のものの2種類があるが、法則性は不明。 |
チェーン | Shimano | CN-7901 | 中空ピン使用の10速最強チェーン。105との比較で実用上の差は重量と表面加工のみ。 |
ワイヤー | Shimano | ステンレスワイヤー | セキヤでバルク販売されているものを買うと安い |
(2014年式)TeX Live + LyX で日本語文書を書こう
日本語TeXの冬の時代は終わった。グローバルスタンダードのTeX Liveの日本語対応により、今はこんなに簡単に。
TeX Live 2013 をインストール
LyX 2.1.0 をインストール
LyXを起動し、適当に日本語文書を打つ
文書 > 設定 > 言語 > 言語 から「日本語」を選択
文書 > 設定 > 言語 > 言語パッケージ から「なし」を設定
( 文書 > 設定 > 文書クラス > 文書クラス から「日本語Report(jreport)」「日本語Article(jarticle)」などを選択)
( 文書 > 設定 > 出力 > 規定出力形式 から「PDF(dvipdfm)」を選択)
Ctrl+R でコンパイル&出力。PDF化!
数年前の状況からすれば、TeX Live・LyXともに日本語の取り扱いははるかに改善した。とはいえ、相変わらずエンコード方式を「既定」から別のに変えるとエラーが出たり、言語パッケージにbabel使う設定のままだとエラーが出たり、としょうもない苦労が絶えない。
ちなみに、日本語ヘルプファイルをコンパイルしようとするとエラーが出るのは、「ローカルのレイアウト」でルビ(Flex:Ruby)を用いてるのが原因のようだ。
ダイレクトマウントブレーキを採用したロードバイク一覧
個人的に興味があるので、ちょっと前に作った表をtwitterからコピペ
2014モデル (リアブレーキはBB後ろ)
Trek | Madone 5・6・7 | |
MERIDA | Reacto CF | |
CEEPO | STINGER | |
JAMIS | Xenith SL | |
FONDRIEST | TF4 | |
Lapierre | Xelius EFI Ultimate | Fのみ |
KOGA | Kimera | Rのみ |
SCOTT | SOLACE | Rのみ |
Orbea | AVANT | Rのみ |
Felt | AR | Rのみ |
Boma | Rasoa |
2015モデル
Canyon | Aeroad SLX | Rはリアステー側 |
Trek | Emonda SLR | Rはリアステー側 |
FUJI | Transonic | Rはリアステー側 |
Colnago | V1-r | |
Lapierre | Aircode | Fのみ |
Look | 795 | Rのみ。Fブレーキはフォーク内蔵 |
2015モデルでリアステー側、つまり普通のリアブレーキと同じ位置にダイレクトマウントブレーキ(フロント用と同じ形)をつける方式が出現。BB側につけてもホイール取り外しがそんなに難しいわけでもなかったので、クランクが邪魔で整備性が悪い点が問題視されたのだろうか。ゴミがたまりやすいという説もあるが、そうでもないという説もある。