大田区の桜の木の下で

Jチャンネルだかイブニング5だか忘れたが、この大田区でマンション建設してたら遺跡出てきたよーっていうことに関する報道をやってた。
途中から見たので最初の経緯はよく覚えてないが、どうやらそのマンションが建設される私有地には大きな桜の木が立っていて、住民がその桜が失われることに対して建設会社や区に対して抗議行動を行っていたと。当然そんな抗議受け入れられるわけもなく、桜の木が切り倒されてマンション建て始めてたら桜の木の下のあたりから人骨が発見されてナンジャコリャー、で調べてみたら古墳であることがわかった。それで住民たちはマンション建設反対の理由としてその遺跡の保存を掲げだした、という経緯。都の教育委員会曰く、この程度の規模の遺跡なら大田区でも何十箇所の単位であるし、過去に遺跡保存のためマンション建設を中止させたことはない、と。
反対運動をする住民(特に奥様方)の気持ちもまぁわからんでもない。だが、この報道を見ているうちに心のうちで何か強い怒りを感じた。恐らく、その反対活動の人達に対して。
彼らは言うだろう、「地域全体の楽しみである桜の木をなくさないでほしい」あるいは「教育の場や研究の場としての遺跡はぜひとも残してほしい」。最初、自分の怒りは彼らが自分という視点からしか物を見ておらず、第三者の視点からするとごくわずかな利益を自分たちの権利だと言い張って、建設業者のマンションを建てるという権利を侵害しようとしていることに対してのものだと思っていた。
だが、どちらかというとこの建設反対の声を上げている人達が、あたかもそれは地域全体の希望、 商売繁盛しそうだと考えてた商店のオヤジや通勤電車が込みそうだ程度のことしか考えてないサラリーマンみたいな人々、もしかしたらこんな話今日まで全く知らなかった自分のような絶対多数な人々までをも代弁しているんだといった態度に一番腹が立ったのだろう、と今は結論付けている。


あるいはこの文章を見て気分を悪くされる人もいると思われるし、またこの自分の見解がマスコミに歪められた報道によって操作されたものであるかも知れない。
でも、憤りがあったのは事実だし、日記ってのはそういうもんだよなとも思う