「君はこのダンタリアンの書架から出たくないの?」
「私はここから離れたくないの。私は大好きな本に囲まれていたい。」
「本だけで世界を知ることはできないよ」
「できるわ、本には全てが記されている。お日様の匂いもスコーンの甘さもベッドのぬくもりでさえも。」
「それは本当の世界なの?」
「そうよ、私にはそう。」
「それで君はさびしくないの」
「そんな気持ち、既に忘れてしまった。 ……そうよ、そんな気持ちは忘れていたの。あなたがここに来るまでは。」
(ダンタリアンの書架5話後半より。幼ヒューイと書架の少女の会話。)


気が向いたら書架の螺旋階段の出てくるシーンの台詞集まとめてみたい。